Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

岡村 百子

ドイツ

留学体験レポート

岡村 百子さん

医学部 医学科
留学期間:2022年9月~2023年8月
留学先:ライプツィヒ大学

留学先大学について

ライプツィヒ大学は1409年に創設されたドイツで2番目に古い大学で、14の学部を有する総合大学です。ほとんどの授業が留学生に向けて開講されているので、留学生は幅広い選択肢の中から、履修科目を選ぶことができました。

学習面について

私はライプツィヒ大学で日本史を受講しました。講義が始まる前は、日本史は日本で勉強をしたから、単位の取得はそれほど難しくないだろうと思っていたのですが、その考えは大間違いでした。「叙事詩」「密教」「公布」といったアカデミックなドイツ語の語彙不足で、最初は授業が全く理解できませんでした。日本史の受講生に勉強が行き詰まっていることを相談すると、毎週授業時間外に授業内容を一対一で噛み砕いて説明をしてくれたり、授業中のメモの電子データを送ってくれたり、質問に答えてくれたりと、複数人の友人が助けてくれました。一時は試験に合格するのは絶望的だから、聴講にしようとまで思ったのですが、友人に助けられて、なんとか期末試験にも合格することができました。また、教科にもよるのですが、一週間に1回、すでにその講義を受講し、単位を取得した先輩が授業内容の補足・解説等を行う自由参加の「Tutorium」という制度があり、質問や疑問点がある場合は、そこで相談をすることができます。

生活について

私が留学した時点では、ライプツィヒ大学の日本学科の学生が交換留学生とペアになり、生活面のサポートをするバディ制度がありました。住民登録や銀行口座の開設にビザの申請など、初めての海外生活で右も左もわからないような状態の中、何から何までお世話になりました。怪我をして緊急外来にかかった時も、実家から飛んできてくれて、大変心強い存在でした。留学終了後も、また会える日を楽しみにしています。

また、ライプツィヒには日本人コミュニティがあり、何か生活で困ったことがあれば、ライプツィヒでの生活が長い留学・海外生活の先輩方に相談もすることができました。

留学で得たこと

20231004_2022exchangereport06_02.jpg日本にいた頃には知りもしなかった考え方や生き方を学びました。留学先のライプツィヒでは、自分より数十歳年上の方や今まで自分の身近にいなかった職業の方、数歳上の正規留学生といった、さまざまな日本人とお話しする機会がありました。また、日本以外の国籍を持つ、一度大学を卒業してから再び大学で異なる学科を専攻している学生、正規社員として働きつつ学業も趣味にも精を出す学生や、子育てをしながら医学を専攻する学生と関わる中で、自分の物の見方が変わるような経験を何度もしました。

 

 

後輩へのアドバイス

私は留学前に、信州大学でたくさんの留学生と知り合い、留学中にその友達の出身国へ遊びに行きました。地元の人に愛されているお店を紹介してくれたり、家庭料理をご両親に振舞っていただいたりと、旅行の楽しさが倍増しました。また、時には留学の先輩として、頼りになりました。留学を考えている場合は、信州大学の留学生との交流の場に顔を出すのはおすすめです。